(10連休8日目)北条・安居島のついでに鹿島に寄ってみた
前回津和地島に行ったことで三津浜港・高浜港から行ける松山市内の島はすべて回ったことになったんだけど、忽那諸島という括りでいうとまだ行けていない島がひとつあって。
それが今回行ってきた安居島(あいじま)。
この安居島、定期船の出ている北条港が松山市中心部から10キロほど離れたところにある..程度であればどうってことないんだが、その定期便の本数が異様に少ないのだ。
夏季期間と呼ばれる期間を除けば、基本的に本土側からの船は1日1便。
その便が安居島に着いてからは本土側に戻る便が翌朝までないので、乗った時点で一泊コースが確定する素敵なダイヤ設定となっている。
希望すれば公民館に1泊3,000円で泊まったり、宿泊施設もあったりはするのだが、ただ朝までの間わずか0.26平方キロの小さな島で何を?と考えると上級者向けであることは否めない島。
最近だと築100年・188平米6DKの大邸宅が0円で売りに出されたり、その紹介文で「秘境」とまで言われている島、ああますます興味をそそられる。 ritou-akiya.com
島好きを名乗るからには1泊程度屁でもないぜ!くらいの勢いで乗り込むべきなのだが、慢性的な金欠&チキンな僕は、本土からの船が1便増える(=日帰りできる)第1土曜日を狙ってとりあえず様子見に徹することにしてみた。
アクセス事情からは想像もつかない別天地
上記のような事情もあって「相当な僻地みたいだし、なかなかの荒れ地なのでは..」と想像して行ってみたのだが、乗ってきた船からして内装は古臭い感じもしないし、最近リフォームしたかのようなモダンな作りの家屋もちらほらあるし、人口20人とはいっても「死にかけている」ような場所にはまったく見えなかった。
それでも集落の中を歩いてみると空き家が目立ったりするのだけれど、それもこの町の独特の雰囲気を作る「味」のような気がしてきて。
個人的には周りのどこを見渡しても同じようなデザインの家屋が立ち並ぶ分譲住宅地なんかより、この安居島の町並みのほうがずっと「生きている」感じがする。
不便極まりない場所には間違いないけど、歩いていて楽しかったのも間違いない。
灯台までの道のりはちょっとした冒険要素
とはいえただ町を歩いているだけでも仕方ない、何か見どころ的なものはないのかと探してみたところ「灯台 徒歩10分」と書かれた山道を示す看板を発見。
この山道、一応人の手が加わった階段はあるのだが、とにかく緑が多くて「自然の中を歩いてる」感がすごかった。
こういう光景を見て自然と「ジブリの世界っぽい!」って思ったんだけど、
ふと思うとそれって、こういう自然豊かな光景に触れる機会が創作物の中くらいしか無い、って暗に言ってるみたいで、実はそれってものすごく寂しいことなんじゃないのか?
..とかふと真面目なことを考えてみたり。
最近とどまることなく膨張し続ける自分の体脂肪に喝を入れる、くらいのことは出来た気がする。
あとは海でも眺めるくらい
唯一の冒険要素を消化してしまったら、あとは特にすることがない。
ちょっといいな、と思った風景を写真に収めるくらい。
車がないから波音と鳥の声くらいしか聞こえてこない。
13時35分に到着後、15時の船で戻らなければならない慌ただしいはずのスケジュールだったけど、リラックスできた度合いでいうと、今まで行ったどの島よりも高かった気がする。
からの、超お手軽観光スポット「鹿島」
安居島から戻ってきたのが3時半頃、このまま帰るには早すぎるということで、北条港近くに船の発着場がある鹿島にもついでに寄ってみることにした。
鹿島は公園扱いで人が住んではいない無人島。なので僕が興味のある「有人離島」とは別カテゴリに入るのだが、まあそこは別にどうでもいい。暇つぶしだし。
安居島へのチケットが片道860円だったのに対し、こちらは往復で210円と格安。
まあ陸地から目の前に見えてる場所に漕ぎ出すだけだからやたらぼったくられても嫌なんだけど。
鹿がいる島で鹿島、でこの船っていうストレートにも程があるこの外装。
となるとさすがに鹿を見に行かねばなるまい。
..あれ?柵の中にいる?
はるか昔、じーさんばーさんに連れられて行った時は島内に放し飼いになっていた記憶があるのだが、なんか動物園の1コーナーくらいの面積で完結してる鹿要素。
自分の記憶違いなのか、安全上の理由とかで今の形になったのかはよくわからんが、想像してたものよりだいぶ落ちる鹿体験だったことは間違いない。
鹿区画の反対側はキャンプ場になっていて、連休終盤なおかげか、想像より多くの家族連れで賑わっていた。
松山市内からもアクセスしやすく、ちょっとした自然体験が手軽にできる場所だし、リーズナブルに楽しむにはいい場所なのかもしれない。
そういうわけで丸1日アクティブに動いたら結構疲れてしまった。
残り2日、前半同様おとなしく過ごすことにしますか。